COBOO HISTORY 2002 - 2022

●ペイントショップCOBOO、スタート

デザイン学校を卒業し、自分の居場所的な仕事を探し始めた。当時日本では、看板やデザインなどがすべてデジタル化に向かって いた時代で、僕は、僕自身が絵やデザインを描くアナログな仕事をしたいと思っていたんだ。
たまたまテレビをボーっと観てて。 そうだ、テレビ局の番組セットや舞台なら大きな現場アートの仕事ではないか!?と思い、すぐに地元のTV局へ訪ねて行った。 求人情報なんて全然見ずに、普通に正面入り口から入って、受付に行って、”あの~、テレビで美術の仕事がしたいんですけど。”と。
今考えると、無謀な就職活動だったかもしれないけど、 逆にやる気を理解してくれる人に出会えれば、採用してもらう自信は少しあった。笑 そして、本当にテレビ局の美術会社に就職できちゃったんだ。
そこから、実に3年半ほど、やる気だけは人の何倍もあった僕は、いろんな仕事をやらせてもらった。 本当によい社会経験がその時にできたよ。

 

ペインターの話から逸れてしまったけど、、就職してすぐに、僕は、念願のハーレーを格安で購入したんだ。 エボリューションのダイナだった。アイドリングの時に、バイク自体が揺れてて、感激したな~笑 そんな時、弟(彼もずっとバイク乗り)の友人で、若くしてすでにカスタムペイントをやっている子がいると聞いた。

テレビ局の仕事をして、休日ハーレーで走って遊んで。そんな平和な日々を送るようになってた僕に衝撃的なニュースだった。
すぐに会いに行ったよ。そしたら、20歳くらいで、すでにカスタムペイントを個人事業でやってたんだ。 衝撃というか、ショックというか。僕が、デザイン学校に行くきっかけや、僕の目標が何であったかを忘れかけるくらい楽しく 平和な日々が続いていたときだったから、余計にね。 頭に雷が落ちて、僕の生きていく道はペインターだったことを再熱させてくれたよ。
もちろん、テレビ局にいては、ペインターの知識や経験は身につかない。 ぼくは、何のためにペインターを目指していたのか。じっくり考えるきっかけが起こったんだ。

お世話になったテレビ局を退職し、ペインターの彼に、ペイントのすべてを教えてもらいに駆け込んだんだ。
まずは、自分のハーレーから。 その後、仲間たちのバイク、そして、その知り合いがオーダーしてくれるように急激に広がるくらい、 僕はそのペインターのガレージに入り浸ったんだ。(図々しくて迷惑だった。と後に聞いた。笑) 僕は、絵やグラフィックは得意でも、バイクのボディーの下地やフィニッシュの仕方はまるで素人。 何度もなんども教えてもらいながら、そんな彼と一緒にカスタムペイントショップをやろう!という仲にまでなった。
もちろん、その彼とは、COBOO “Makoto Ito”。
これまで20年共にCOBOOを一緒にやってきたペイントのスペシャリストだよ。

 

彼のペイントは、誰もが微笑むほど美しい仕上げのペイントで、彼の父親、彼の姉、彼の叔父さんまでもが、 ペインター(自動車の塗装会社)という、ペイント一家のサラブレットだった。 幼少から塗装技術一筋に生きてきていた彼は、若くして塗装の技術は熟練の境地。 そこから、僕も一通りの塗装技術を身につけ、営業、アートディレクション、グラフィック、デザインペイントが得意な僕と、 車、バイクに関してどんな乗り物も美しく仕上げられる塗装プロフェッショナルな彼(Makoto Ito)とで、 ペイントショップを設立する準備にかかったんだ。

2人で一生懸命塗って、ショップをオープンできるまでの費用をつくったよ。 もうその頃から、多くのお客さんが口コミを聞いて僕らにペイントを依頼してくれていたんだ。 とにかく、必死に綺麗なペイントをすることだけを考えてた時期だね。

そうして、4年ほど、水面下で準備を進めた僕らは、2005年、名古屋市にCOBOO STUDIOというペイントショップをオープンしたんだ。 ( coboo.jp )
ちなみに、ペイントショップをやろうと決めた頃から使い始めた”COBOO”とは、マークを見てわかる通り”COBRA”が語源
なんだけど、ちょうど、お店単位でWEBサイトを持つ時代になってて、店名がCOBRAでは、インターネット検索にかからない (メジャーすぎる名)だろう。。ということで、僕の好きな鳥山明の漫画ドラゴンボールの中で効果音などによく使用される

”BABABAAAAAA—-”とか、”GOHOOOOO—–“などの効果音からヒントを経て、COBRAをCOBOOにしたんだ。

丸々(●●)してて、デザイン的にもしっくりきたから。 (当時は、いろんな人から、何て読むの?とか、何の意味があるの?とかよく聞かれた。笑)
ショップをやろうと決めた2000年あたり、カスタムペイントの本場、アメリカに行き始めたのもこの頃からだった。 10代後半の青春時代、日本は空前のアメリカンブームで、ぼくらも当然のごとく、バイク、ファッション、カルチャーの影響を 受けた世代だったんだよね。

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